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ペットとしての魚の歴史 ~古代魚編~


 
今でこそ熱帯魚はペットショップやホームセンターなどでも売られるようになっており、誰にでも手軽に楽しめる身近なものとなっていますが、最初のブームとなる1960年代より以前は一般人では手が出ないお金持ちの趣味に一つでした。
海外より輸入する熱帯魚には輸入コストや現地での人件費、また当時の為替の影響もあり、とても贅沢な趣味にあげられていたもので、どちらかというと商業目的以外は熱帯魚の出番はなかったといわれています。
現代のように多くの人が熱帯魚を楽しめるようになった大きな理由として、飼育設備が過去に比べ直近20年ほど大幅に進化したことや、飼育設備の入手難易度の低下やコスト面、そしてなによりもたくさんの改良品種が広がりを見せたことがあげられます。
 
今回はその中でも現在人気の古代魚についてお話しようと思います。
 
古代魚とは
 

 
古代魚とは約5億~約2億年前の古代の時代から生存し続けてきたと推定される魚のことで、古来からその姿をほとんど変えてないことから『生きた化石』とも呼ばれています。
 
皆様の知るところで有名なのはシーラカンスなどがいます。
 
恐竜が生きていたとされるのが約6600万年前ですので、古代魚はその時代よりもさらに昔から、絶滅することなく命をつないできた魚なのです。
 
新種の魚には見られないような堂々とした風格や、優雅に泳ぐ姿は、今もなお多くの熱帯魚愛好家を魅了し続けています。
 
古代魚の特徴
 

 
古代魚といわれる魚の大きな特徴としては、大型になることや肉食魚であることが挙げられます。
 
また、一般的な魚のエラ呼吸だけではなく肺呼吸ができる種類が多いというのも、古代魚の特徴のひとつです。
 
これは古代の水中は酸素濃度が低かったので、低酸素の状態でも生きていられるように肺をもつようになったためだと言われています。
 
ヒレの形も一般の魚とは異なるものが多く、活発に泳ぎ回るというよりは、静かにゆったりと泳ぎます。
 
鱗も一般的な魚とは違い硬い鎧のような鱗を持っているのも特徴になります。
 
古代魚の種類
 
飼育が可能ということで限定をすると、古代魚の代表的な種類はアロワナやポリプテルス、アリゲーターガー、ピラルクーなどが有名かと思います。
 
アロワナ
 

 
古代魚の中では一番有名な魚になるかと思います。
 
南米アマゾン付近に現在も野生種が存在するシルバーアロワナ。全長が1mほどになる個体もいますが、飼育下では80cmほどになる非常に大きくなる古代魚です。
 
悠然とした泳ぎ姿は、まさに王者の風格といえると思います。
 
シルバーアロワナが有名ですが、紅龍と言われるアジアアロワナ、黒い体色のブラックアロワナなどがいます。
 
アロワナの飼育で気をつけるべきことは、大型になることを見据え、大きな水槽を用意する覚悟をしておかなければならないことや。肉食なので餌が特別で専門店や入手に手がかかることがあげあられます。
 
水槽は120cm以上の水槽が必要になってきますが、生体の大きさがあることを踏まえると水槽内をターンすることも考え、奥行きは60cm以上が必要かと思います。特にシルバーアロワナとなるとアジアアロワナと比較して全長が長くなることを踏まえると、150cmの水槽に奥行きが75cmは必要になってきます。
 
水槽が大きくなるということは、水量も多く重量がとても重くなります。この時に床の耐荷重などをしっかり把握することも事前準備として必要なことになります。
 
参考までに120cmの水槽で、奥行き60cm、高さが45cmの水槽を用意しようと考えた場合、350リットル近い水量に、水槽を支える台や水槽そのものの重さ、その他必要な装置などを含めるとゆうに400kgを超えてくることがほとんどです。これが150cm水槽になると、500リットルほどの水量にその他重量を足すと600kgほどになってしまいます。
 
一般的な家屋に関して1㎡あたり180kgは必要とされているので、この大きさの水槽に生態を入れて飼育をする場合、床の補強や、床の耐荷重を知っておかなければなりません。
 
床の補強ですが、比較的に簡単に対応できるようですが、素人の考えで家の土台を触るのは危険ですので、プロに相談するのが良いでしょう。
 
最初は小さく可愛らしくてもいつか大きくなりますし、寿命は15年から近年では30年ほど生きる個体も増えてきており、途中で飼いきれないということが無いように覚悟をもって飼育を始めてください。
 
ご飯は人工餌としてたくさんの種類がありますが、なんといっても喜んで食べるのは生餌(いきえ)です。
 
ミールワームやコオロギ、大きくなったら小型の金魚などを食べさせることができます。
 
栄養バランスは人工飼料のほうが良いので、人工飼料をメインにしながら、食いつきが悪い場合は生き餌を使うようにします。
 

アリゲーターガー
 

 
アリゲーターガーはガー目ガー科に分類される古代魚です。アリゲーターガーの先祖はジュラ紀から白亜紀(約2億1000万年前から6500万年前頃)には存在していました。
 
恐竜と同じ時代を生きていた魚が大きく姿を変えることなく、現在も存在しており、寿命が非常に長いことも有名な古代魚です。野生下では50年から70年ほど生きると言われています。
 
アリゲーターガーは名前の通り、アリゲーター(ワニ)を彷彿とさせる長いクチバシを持っています。このクチバシは他のガー類よりも幅が広くがっしりしており、頑丈です。また口の中に並んだ鋭い歯もワニさながらです。
 
体表はガノイン鱗(硬質鱗)で覆われており、普通の包丁では貫くことが出来ない程の硬さを持っています。
 
アリゲーターガーはもともと北米地帯に分布しています。河川、湖沼をはじめ、流れの穏やかな場所に生息しています。河川においても流れの速い場所は好まないので、下流域に見られることが多い魚です。
 
通常は淡水域や汽水域(淡水と海水の交差する場所)に生息しますが、一部海に生息する個体群もおり、淡水と海水の両方に対応している珍しい魚と言えます。
 
アリゲーターガーの浮き袋には毛細血管が張り巡らされているため、空気呼吸が可能です。アリゲーターガーの生息環境では溶存酸素(水中に含まれる酸素量)が低下することが多々ありますが、空気呼吸によって酸欠のリスクを減らすことが出来ます。
 
食性は肉食性で、主に魚や甲殻類を捕食しています。
 
アリゲーターガーは自然界では2メートルを超えるサイズが捕獲されることも稀ではなく、非常に大きくなることが知られていますので、飼育の際の一番のポイントと言われております。
 
しかしながら、2018年4月よりアリゲーターガーに対する特定外来生物法の法的措置が発生します。この法律により、飼育、保管及び運搬、輸入、野外へ放つ、無許可の譲渡、引渡し、販売が原則禁止になっております。
 
特定外来生物法の規制対象はアリゲーターガーだけでなく、ガー科全種が対象となります。具体的な種類で言えば、アリゲーターガー、ショートノーズガー、スポッテッドガー、ロングノーズガー、マンファリ、トロピカルジャイアントガー等がこれにあたります。
 
ガー類は交配種も生まれますが、それらも規制の対象となります。
 
2018年4月に既に飼育しているガー類は、申請を行うことで引き続き飼育することが出来ることとなりましたが、環境省のホームページから飼養等許可申請書・飼育設備の証明(写真等)を用意して、飼育している所在地を管轄する各地方環境事務所に申請をしなければならんくなりました。
 
この法律の陰では、飼育できなくなった生体を飼育者が安易に自然界に放つことで、日本の生態系の崩壊につながっていることが原因となって制定されているものと言われています。
 
飼育設備にも4m四方のプールや池が必要なほど大きくなると言われており、一般的な飼育というより、大型魚を飼育したいと考える愛好家が飼育していることが多いようです。
 

ポリプテルス
 

 
ポリプテルスとは、アフリカに生息する古代魚の一グループです。
 
細長い体型と、恐竜のような迫力ある風貌が特徴です。
 
魚でありながら恐竜のような風貌を持ち、さらに肉食魚としては比較的飼育もしやすい部類に入ります。
 
このため、肉食魚・古代魚の入門種としても人気です。
 
ポリプテルスはデボン紀に出現した魚といわれ、魚類から両生類への進化途中の姿を今なおとどめている原始的な魚類とされています。小離鰭といわれる恐竜の背中の棘のような背びれが特徴です。
 
また、幼魚の内だけ両生類のような外鰓(がいさい)を持つのも特徴の一つです。
 
その他の特徴としてガノイン鱗といわれる厚く硬い鱗と2つの浮袋を有しているのでエラ呼吸、空気呼吸のどちらも可能になっており、酸素の少ない水たまりなどでも生き延びることができ、通常の淡水魚とは異なる生態が魅力的な古代魚です。古代魚にある多くの特徴をポリプテルスも持っていますね。
 
個体によってバンド模様に差があり、これを集めるのもポリプテルスの多頭飼育の楽しみ方の一つでしょう。
 
イレギュラーバンド、ロイヤルバンド、バンドレスなど、種内でもさまざまな変異が知られます。
 
肉食魚にしては比較的温厚であり、混泳させやすい点もポリプテルスの魅力です。
 
肉食魚や古代魚といえば、大型になるイメージが先行するかもしれません。
 
しかし、ポリプテルス類に関しては、60cm水槽で終生飼育が可能な小型種もいます。
 
もちろん、肉食魚らしい迫力の1m近いサイズに育つ種もいます。
 
生活スタイルや好みに応じて選べるのはうれしいところです。
 
迫力の肉食魚でありながら、意外にも飼育のハードルは低め。
 
このため初心者からマニアまで、幅広くのアクアリストを魅了する古代魚です。
 
飼育の方法とその設備
 

 
古代魚も海水魚や淡水魚と同じで飼育方法に特別なことは何もありません。
 
水槽とその水槽を支える水槽台、そして水を濾過する濾過装置、熱帯魚ならではのヒーター、あとは水があれば飼育はできます。水道水にはカルキ(塩素)が入っているために魚のエラをダメにしないように塩素を除去しなければなりません。
この中でおそらくほとんどの人が疑問に感じるのは濾過についてだと思います。
 
濾過とは魚が排出した悪いものを魚が生活するのに影響が少ないものに変える装置のことです。
 
分かりやすくいうと人間が部屋の中で直接的に排出した尿や便をそのまま部屋に置いておいたらとてもじゃないが生活できませんよね。この匂いや成分を分解し砂にしてしまう妖精的なものが存在するとして、それが尿や便を消しさってくれたら嫌な感じはするかもしれませんが生活はできると思います。この妖精的なものを濾過バクテリアと言います。バクテリアといっても有害なものではなく、熱帯魚にとっては必要不可欠なこの濾過バクテリアを作り、バクテリアの住み家として濾過漕が存在しています。
 
しかしながら上記でもあるように分解したものはあくまでも分解しただけで、残る物質(上で書いた砂的なもの)に関して全てが魚にとって良いものではないため、定期的に水を入れ替えることでその残った微量の悪いものを捨てようとしなければなりません。砂を掃除機で吸ってしまう様なイメージですが水を交換することで微量の悪いものを排出するためにこれを行います。
 
自然界の川では常に水が流れており、自然界がきれいにしてくれた水が安定供給されるので自然界の魚にとって水を換える作業というのはいらなくなるのです。
 
バクテリアに関しては皆様も思い当たることがあるとおもいますが、川に遊びに行ったときに石がヌメヌメした感じの手触りを感じたことがないでしょうか。あれがまさに自然界のバクテリアで、このバクテリアが川の水をきれいにしてくれているのです。
 
現代の設備と情報収集があれば少しの努力をすれば古代魚と10年20年と暮らしていける時代になりましたが、それなりの準備と心構えがお分かりいただけたかと思います。
 
このように近年の熱帯魚ブームの中で古代魚についてお話をしましたが、次回は古代魚と同様に人気のある熱帯魚についてお話をしようと思います。
 

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